こちらの指導案はみらプロ2019年度の指導案で、2020年度は募集をしていません
ご質問がありましたら、お問い合わせからご連絡ください。
地域活性化のために、新しい表現方法で町を紹介しよう
- 2019年12月: 「修正意見」生かした指導例別案を追加しました。ページ下部のボタンから参照ください
- 2020年2月:2019年度の実施で終了。アーカイブに移動
地域のもっているよさを様々な人に伝えるための方法を考え伝える活動に画像等を使い、そこから多様な映像表現の1つとして360度カメラで地域を紹介する。
学習活動の概要
本単元は、学習指導要領第5章総合的な学習の時間第3の2(9)の「第1章総則の第3の1の(3)のイに掲げるプログラミングを体験しながら論理的思考力を身に付けるための学習活動を行う場合には,プログラミングを体験することが探究的な学習の過程に適切に位置付くようにすること。」に基づき指導するものである。
地域活性化のために取り組んでいる人々や組織等について調べたり、地域のよさを様々な人に伝えるための方法を考え伝えたりする活動を通して、よりよく課題を解決し、自分の生き方を考えていくための資質・能力を育成することができるようにする。
探究課題:町づくりや地域活性化のために取り組んでいる人々や組織(町づくり)
地域活性化のために取り組んでいることや地域のおすすめの場所等の紹介の際に、360°(全天球)カメラを用いると様々な見方や捉え方ができることを知るとともに、より効果的な発信の仕方を考えてウェブサイトを構築したり、360°画像の効果的な見せ方をプログラミングすることができるようにする。
ゲストティーチャー訪問
*場合によっては、訪問ではなく動画教材を利用
- 様々な電子機器が進化して、私たちの生活を豊かにしている
- 写真の登場から現在までの映像技術の進化について紹介(フィルムカメラ、デジタルカメラ、360°へ)
- デジタルカメラや、360°カメラはどのようなプログラムによって支えられているのか(画像フィルタや360°カメラのスティッチングの紹介)
- 360度映像の効果について紹介(全天球カメラは、世界/時間を切り取り、臨場感を伝える新しい映像表現)
- 近未来の映像の技術、映像と文化について紹介(教育、ファッション、アート、スポーツ、音楽など)
学習指導計画例(総時数:50時間)
目的
私たちの日常生活や社会において「技術」が活用されていることを理解するとともに、これからの未来について考えることで、この後に行われる企業と連携した総合的な学習の時間の授業に関心をもって取り組めるようにすること
- 現在の私たちの生活を便利にしている「技術」が存在すること
- 今後も様々な社会の問題を解決して未来を作っていく活動が重要であること
- それを担っていくのは私たち(児童)だという理解をすること
本時の展開
- 生活を便利にしている「技術」を知る
- 現在の生活の便利さが、昔は当たり前ではなかったこと
- 現在でも様々な「技術」が私たちの生活を便利にしていること
- 私たちの生活にはすでに様々な「技術」が導入されており、生活を便利にしてくれていることを知る
- 学校・家の中にコンピューターやコンピューターに関連するものはありますか?
- 様々な社会の問題を解決して、未来を作っていく活動が重要であることと、それを担っていくのは私たち(児童)だという理解をすること
- Society5.0のムービーを鑑賞 (2020年1月で公開停止)
- 上記までの指導をふまえて、今後行う企業と連携した授業を説明する
【課題の設定】(3時間)
- 地域活性化のために取り組んでいる人の話を聞き、自分たちがこれまで(1~5年)に学習してきた地域に関する情報を出し合う。(2時間)
※1~5年までの生活科、総合的な学習の時間、社会科等での学びを生かすことができるようにする。- 町たんけんでお世話になったお店の人やお気に入りやおすすめの場所
- 町全体の特徴
- 各教科等でお世話になった人々や場所
- 課題を設定する。(1時間)
- 地域活性化のために取り組んでいる人々や組織
- 地域のお気に入りやおすすめの場所や人々をさらに深く
※クラスで大きく分けて上記の2種類の課題、それぞれの課題で数グループ。グループ数が多くならないようにする。多くても6グループ程度。1グループが数カ所担当することはできる。
【情報の収集】(11時間)
※修学旅行がある学校は、時数を増やし、修学旅行先の地域と自分たちの地域を比較する活動も考えられる。
- 情報を収集する方法を考える。(2時間)
- インタビュー
- デジタルカメラでの撮影
- インターネット(市のホームページ等)
- 情報収集の際に使えるTHETA Sについて知る。(2時間)
- リコージャパンの社員がゲストティーチャー として学校を訪問(下記参照)
- 様々な電子機器が進化して、私たちの生活を豊かにしている
- 写真の登場から現在までの映像技術の進化について紹介(フィルムカメラ、デジタルカメラ、360°へ)
- デジタルカメラや、360°カメラはどのようなプログラムによって支えられているのか(画像フィルタや360°カメラのスティッチングの紹介)
- 360度映像の効果について紹介(全天球カメラは、世界/時間を切り取り、臨場感を伝える新しい映像表現)
- 近未来の映像の技術、映像と文化について紹介(教育、ファッション、アート、スポーツ、音楽など)
- 360度映像の効果に気付く。(Googleストリートビューやマンションの内見画像を教室で見せて360度映像が活用されていることを知り、普通の写真とどう違うか話し合う。)
- 360度画像が活用されているケースや使い方を会社の方に教えてもらう。(リコー訪問、ゲストティーチャー)
- リコージャパンの社員がゲストティーチャー として学校を訪問(下記参照)
- 校内で試してみる。(1時間)
- グループに分かれ、様々な収集の仕方で情報を収集する。(6時間)
【整理・分析】(4時間)
- 収集した情報について、整理・分析をする。
- 映像の吟味・編集・活用、考えるための技法(思考ツール)の活用
【まとめ・表現】(6時間)
- どのようなまとめ方が効果的か考え、まとめる。
- 新聞、ポスター、パワーポイント等(静止画や動画、グラフ等の活用)
※各教科等で身に付けた資質・能力を表現に生かすことができるようにする。 - 中間報告会を開き、よりよい紹介を目指したアドバイスをもらう。(2時間)
※最終的には学校のホームページ等ウェブサイトでの公開ができるよう見通しをもつ。
- 新聞、ポスター、パワーポイント等(静止画や動画、グラフ等の活用)
【課題の設定】(1時間)
- 中間報告会で得られたアドバイスから、新たな課題を設定する。
- 内容について
- 表現の仕方について
【情報収集】(5時間)
- 調べていたことをさらに詳しく調べたり、どのような表現の仕方がよいか調べたりする。
【整理・分析】(4時間)
- 効果的な発信にするための内容や方法を考える。
【まとめ・表現】(5時間)
- 整理・分析したことをそれぞれの内容に合った表現の仕方で表す。
- 研究報告会を開き、直接発信する。
【課題の設定】(2時間)
- ウェブサイトでの公開の例を知り、どのような発信内容にするか、課題を設定する。
- (1時間)第1次の情報収集の際、市のホームページ等を閲覧したことを思い出し、参考にする。
【情報の収集】(3時間)
- ウェブサイトでの効果的な発信の仕方について、情報を収集し、実際に体験する。(プログラミング体験)(3時間:プログラミング体験は2,3/3)
- プログラミングについての基本的な考え方や仕組みを知る。
- HTML/CSSでのプログラミングで、360°画像を埋め込んだコンテンツを作成する(自分が意図するコンテンツを実現するために、どのようなHTMLタグやCSSの組み合わせが必要であり、どのように組み合わせたら実現でいるかを試行錯誤する)
- 簡単なプログラミング環境を利用し、シナリオに応じた360°映像の効果的な見せ方をプログラミングする。
- 360°画像のどの方角にユーザーに見てほしいポイントがあるかを選び、見て貰う人により良い体験をしてもらうために設計して、適切な角度を向くボタンを配置したり、自動アニメーションしたりするようにプログラミングする。
目的
ウェブサイト制作を行う。 360度画像を、プログラミング環境等を使って操作する
実施内容
- 【情報の収集】町を紹介する手段の一つとして、ウェブサイト作成を体験する
- 360度カメラを使った街の紹介ウェブページを参考に見る
- 自分たちで撮影した360度カメラ画像を使って試しにウェブページを作ってみる
- ブロックプログラミングツールを使って、写真の中で注目してほしいスポットや説明を設定できることを知る
- 【整理・分析】収集した情報を整理・分析しウェブサイトでの公開する内容や方法を選ぶ
- 紹介したい施設・名所などを決めて、紹介文などをまとめる
- 【まとめ・表現】ウェブサイトの制作を行う
- 360度カメラの画像にスポットなどの情報を設定してウェブサイトテンプレートをダウンロードする
- ダウンロードしたテンプレートを編集し、整理・分析した内容を反映する(HTMLの編集、テキストエディタが必要)
【整理・分析】(3時間)
- 収集した情報を整理・分析しウェブサイトでの公開する内容や方法を選ぶ。(3時間)
【まとめ・表現】(3時間)
- ウェブサイトおよび、ウェブサイトに埋め込まれた360°画像の効果的な魅せ方をプログラミングする。(3時間)
- 発信した内容について、地域やその他の様々な人々から感想をもらう。
- これまでの学習を通して学んだことやこれからの自分の生き方について考えをまとめる。(1時間)
※卒業文集を作成する学校は、これを充てることができる。
こちらの学習について、「修正意見」生かした指導例別案を追加しました。学校での指導計画作成にご利用ください。 (指導案別案作成にご協力頂いた先生方はこちらに記載しています)
- 情報発信のときでは遅いので,撮影より前に360°カメラと肖像権のことは関連付けたい
- 総時数50とるなら,もっと学校での学習を踏まえたものにする必要がある。
- 人々や組織がどんな課題を持っているか,人々や組織に対して何をどうしたいのか,どんな疑問を持つか,というような掘り下げが課題意識になる。
- 課題を「地域活性化」につなげる必要がある。
活性化とは…
・たくさんの人が来る
・地域の人が元気なる
の2つの意味を組み合わせた課題にしたい。 - 360°カメラは面白いと思うが,探究課題とどうつなげるかが問題。地域の現状を撮影するだけでなく,活性化に向けた動きにする。未来をデザインすることが必要なので。
- 地域活性化に絡んだ小さな疑問を多数つくって情報収集する必要がある
- 「せっかく収集したのだから,多くの人にみてもらおう」というところから,「よりインタラクティブにみてもらうにはどうするか」というような課題設定か。
- webサイトでのインタラクティブな紹介=地図上に360°写真と解説を提示する。
※360°写真ではない方が良いところもあるだろう(肖像権との関係も含め)→場所によってよりよい写真を選ぶ - サイトを見た感想を収集できるようなしかけをつくりたい